昭和の扇風機の羽が青かった理由|懐かしカラーの意外な背景

昭和の家の夏といえば、透明ブルーの羽を涼しげに回す扇風機。
あの色を見るだけで、暑い午後や畳の匂いまで思い出す人も多いと思う。
でも、「なんで青?」と聞かれると、意外と答えられないよね。
実は、あの色にはちゃんとした“昭和ならではの理由”があった。

見た目の涼しさを演出する色だった

扇風機は夏に使う家電。
だからメーカーはひと目で「涼しそう」と感じる色を求めていた。
空や水、氷を連想させる青は、昭和の時代からずっと“冷感色”として人気。

透明ブルーはまさに涼しさを視覚で補強する、理想的な色だった。

素材の黄ばみを隠せる“相性のいい色”だった

昭和の扇風機の羽は、ポリカーボネートやアクリルなどのプラスチック製。
透明のまま使うと時間が経つほど“黄ばみ”や“くすみ”が目立ちやすかった。

そこで、青を少しだけ混ぜることで
・黄ばみが目に入りにくい
・透明感が長持ちしやすい
というメリットが生まれた。

つまり、素材の経年劣化を目立たせないための工夫でもあった。

昭和の“未来っぽい色”が青だった

1970〜80年代の家電には「近未来デザイン」ブームがあった。
透明ブルー、スモークグレー、シルバーなどが流行り、
レコーダーやシェーバーなどにも同じ色が多く使われた。

青い羽の扇風機は、そのブームのど真ん中。
「何となく未来っぽい」というイメージが受けていた時代の象徴でもある。

安全性のために“見える色”でもあった

羽が完全に透明だと、回転中に境目が分かりにくく危ない。
特に子どもがいる家庭では、近づきやすくて危険だった。

透明ブルーは
・動いているのが分かる
・手を出しにくい
という 視認性の確保 という役目も果たしていた。

青い羽は、安全面も兼ねていたというわけ。

小まとめ

扇風機の羽が青かったのは、レトロ可愛さだけじゃなくて

・涼しさのイメージ作り
・素材の劣化を目立たせない工夫
・昭和の未来デザインブーム
・安全性のための視認色

いろんな理由が合わさって生まれた“昭和の定番カラー”だった。

いま見ると、あの透明ブルーはただの家電の色じゃなくて
昭和の夏そのものを思い出させる、小さなタイムカプセルみたいな存在だよね。

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